RPAも後始末役
OA化失敗の経験
「この新システムはお値段は高いですが、夢のOA化が実現します」と一世を風靡した「OA化」という言葉も今では死語となってしまい、苦い経験だけが記憶に残っています。
装置を購入しても一向にOA化も、ペーパーレス化も実現しないまま年月だけが過ぎ去った今、「OA化」というセールストークはいつからか「費用対効果」「コスパ」にすり替わりはしたものの、相変わらずシステムとは、よくわからないまま衝動的に導入される存在のままです。
「費用対効果」ばかりをシステム導入判断のポイントにした結果、幹のない枝葉システム、お互い連携が取れていないシステムが散乱した状態です。
後始末は人間
OA化失敗の後、バックオフィスへは1人1台パソコンが配布され、「身の回りの効率化」や「高度なデータ分析」へシフトするかのように見えましたが、実際には「入力作業」や「集計業務」が中心であり、パソコン活用スキルは向上しません。
もしも社内の全業務が100%完全にシステム化できていれば「個別エクセル業務」は存在しないはずなのですが、システムの届かない部分を人間が補ったり、システム間の連携を人間経由で繋いだり、アナログ情報をシステムへ入力したり、システムから出たデータをわかりやすい帳票に再加工したりと、個別エクセル業務は無数に存在し、企業が存続する限り新しい業務が増え続けています。
システム導入、OA化失敗の「後始末」を人間が被った状態です。
RPAとは後始末の後始末
連携されていない散乱システムを、人間が何とかEXCELを使って間を取り持ったり、アナログ情報をシステムが受けてくれる形式に整形したり、システムから排出されたデータを再加工する、といった「後始末」はやはり非効率な作業です。
こういったパソコンを使いながら行っている「後始末の非効率作業」を自動化できるのがRPAです。人による後始末の「後始末」をRPAが引き受けてくれるわけです。
しかしこの「後始末の後始末」がもちろん本来の姿でない事は当然です。
立て直すチャンス
元はと言えば、装置を買えば業務が自動化されるとする「OA化」なるキャッチフレーズから始まった装置と現実とのズレ。RPAロボットだけでは根本的解決は不可能です。
しかし今まで人間がやっていた後始末のうち、自動化できるものだけでもRPAに任せることで新たな時間を手に入れることができるはずです。
後始末をして来た業務現場自身が手に入れた時間で、今度こそ業務現場発の改善を始める大きなチャンスです。
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