ロボットも「働き方」?

RPAも「働く環境」によって働きやすかったり、働きにくいということはあるのでしょうか?
RPAはRobotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、「ロボットのようにPC作業過程を自動化すること」ですが、人間型ロボットが社内を歩き回ったり、オフィスチェアに座ったりするわけではありまん。
外側からパソコンを操作するのではなく、コンピュータの中に居て、いろいろなメニューを人間に代わって操作してくれる、といった作業代行をしてくれるのです。
RPAにも様々な製品があり、大きくは「サーバー型」「クラウド型」と「インストール型」の3タイプに分かれ、コンピュータにどんな位置からどんなスタイルで関わるのか、それぞれ特徴を持っています。ロボットの都合ではなく、人間側の都合や用途で左右されるファクターなのですが、「座席」に例えてみればぐんとわかりやすいと思います。
特別席を準備?
「サーバー型」は大量の業務を一斉に処理するなど、個人業務の改善ではなく全社規模の大型プロジェクトとして導入されるものです。
座席に例えれば、「役員待遇」といったところでしょうか、個人の困り事などおそらく聞いてもらえないし、もし個人業務改善のために来てもらったのならコストが見合いません。

サーバー型は社内(プライベートクラウド等)へ専用サーバーを置いて大規模な自動化を行うためのもので、導入費用やメンテナンス費用が高額となります。
例えば導入費用100万、維持費50万/月、また自動化の詳細「シナリオ」開発を委託すれば、100万/1本、といった大きなコストを要します。
雲の上?
「クラウド型」とはRPAが社内ではなく社外の雲の上に居るということなので、座席を用意する必要はありません。

RPAの座席はインターネット上のクラウドなので手軽に導入でき、社内の複数の端末からアクセスが可能となります。
しかし実際に複数の端末によって共用するためには、処理対象業務の優先順位や処理手順、処理後データの置き場、公開方法等々RPA以前に整理しなければならない課題やルールがたくさん存在し、未整理な業務現場へRPA装置を追加しただけでは「業務整理・標準化」という課題が相変わらず残ってしまい自動化が進まなかった、という本末転倒な結果にも繋がりかねません。
また社内個々のPCで行ってきた業務を、インターネット上の社外から操作するリスクも伴います。
業務現場へ
「インストール型」は専用PCへ直接インストールし、人間の代わりにインストールしたRPAがPCを操作します。座席は業務現場であり、RPA自身が1スタッフとして作業にあたります。

専用PCへ直接インストールして使用するため、金融機関で採用される程セキュリティ面での信頼性が高く、導入費用・メンテナンス費用ともに安価なので、インストール型を上手に運用すれば大きなコストパフォーマンスを発揮します。
コストパフォーマンスを上げるRPA運用
末端での運用が容易、低価格であることから、業務部署の要望で何台も導入されるケースがありますが、安易な重複導入は避けたいところです。
RPAは人間と違って1日24時間365日、1秒の休憩もなしに働き続ける事が可能です。対症療法的な配布ではフル稼働できません、ロボットが止まっている時間は、人間で言えば居眠りしているようなものでコストパフォーマンスは発揮できません。
RPA1台をフル稼働させるには、「データ・フォーマット」をクラウドに置くのが最善の方法です。低価格のインストール型RPAを複数のPCでフル稼働できる必要最小限の自動化環境が出来上がります。

今苦労しているPC作業を「定型化」できればRPAロボットに預けることができる、と言われていますが、「定型化」とはフォーマットが決まっており、作業手順が決まっている、ということです。
全員+1台のRPAが一定のフォーマットでデータをクラウドへ置く事ができれば、小規模な案件であっても社内公開のもとで積み上げ式に自動化が蓄積され続けます。
データの共有、業務手順の共有によって、たった1台のRPAであってもフル稼働でき、最高のコストパフォーマンスを発揮することが可能となります。
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データをクラウドへ置くために
一定の処理前フォーマットをクラウドへ置き、決められた作業手順で処理したフォーマットをクラウドへ置く、という動作こそが「業務の整理、標準化」であり、[e-portal]は簡単な操作でこれらを実現させます。→ e-portalの解説

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